デザイナー直伝!オーダーメイドのヒント② -形編-
岩倉 亜也乃

②指輪の形を選ぶ

SORA表参道本店で日々オリジナルの結婚指輪を生み出すデザイナーが、実際に行われている指輪作りの手法を直伝するコラム第二弾。ぜひ、SORAのオーダーメイドの雰囲気を味わってください。

 

【案内役】岩倉 亜也乃
SORA歴7年の表参道本店デザイナー
今までに900組以上の結婚指輪を担当する。モットーは「想いに寄り添った、一生思い出に残る結婚指輪づくり」。

指輪の形状

どうやって形を選ぶの?

結婚指輪をオーダーメイドでつくるなら、指輪の形も自由にできます。でも、「自由に」と言われると何を基準に選ぶのか困ってしまう方もいらっしゃると思います。また「こんな指輪が欲しい」というイメージがあっても、実際に自分の指にしてみるとイメージと違ったということもあるかもしれません。

 

今回は、普段私たちがご紹介している「形状の種類」と「選ぶ基準」の一部をご紹介します。これらを参考に、自分に似合う形やフィットすると感じる形を見つけていきましょう!

指輪の形状

指輪の形状を構成する要素

指輪の形を構成する要素には次のものがあります。


①外側と側面の形状
②幅と厚み
③内側の形状

 

見た目の印象を大きく左右するのは、指につけたときに見える外側や側面の形です。内側の形はつけ心地に関係します。オーダーメイドのお打合せでは①→②→③の順で決めていくことが多いです。

 

ここでは、「外側や側面の形状」にあたる基本形状について説明します。

基本形状の種類

平打ちと甲丸

四角いか?丸いか?

指輪の外側の部分が四角い形状を「平打ち」、丸い形状を「甲丸」と呼びます。


平打ちだと角があるのでシャープな印象、角のない甲丸だと柔らかい印象になります。甲丸の方が、外側の角が隣の指に当たらないのでつけ心地は良く感じられます。

直線か?曲線か?

まっすぐな形状を「ストレート」、波打った形状を「ウェーブ」と呼びます。


ストレートはシンプルでシャープな印象で、ウェーブは動きが出て柔らかな印象を与えます。また、ウェーブは指が長く見えるという理由から好まれる方も多いです。

4つの基本形状

4つの基本形状を選ぶ基準

「平打ち」「甲丸」「ストレート」「ウェーブ」を組み合わせることで、基本形状は4通りになります。


皆さんは、この4つ形状からどれをどう選びますか?

インスピレーションや好みで選ぶだけでなく、もう少し細かい視点で見ていくこともできるんです。次の3つの視点から、順に選んでみましょう。


【A】見た目の印象
【B】手の形
【C】手を動かしたときに指輪のくる位置

RAY レイ

【A】見た目の印象から選ぶ

まずは、見た目の印象で好きなものを選んでみましょう。

例えば、ラインが正面と側面をカーブしながら1周するデザイン「RAY(レイ)」。このデザインを、4つの形状で見ていきましょう。

 

写真は「甲丸×ウェーブ」と「平打ち×ストレート」。形状が違うことで、大きく印象が異なりますね。皆さんは、どちらの指輪がお好みですか?

指輪の4形状

次の写真は、指に通した4つの形状のRAY。指輪と言えども、指にしてみると4つの形状の印象が少しずつ違うことが分かりますね。

シャープな印象でカチッとしたデザインがお好みの場合は、「平打ち×ストレート」がおすすめです。指輪の外側をカーブラインではなく、直線で構成されたデザインにすると、さらにシャープ感が増します。


一方で「甲丸」はラインを柔らかい印象に見せ、つけ心地も滑らかにします。

ウェーブ」にすると、ストレートに比べてより動きや立体感が出てきます。

rayのアレンジ例

RAYは「平打ち/甲丸」や「ストレート/ウェーブ」だけでなく、指輪の幅を太くしたり、ラインの幅を太くしたり、フォルムだけでも様々にアレンジされるデザインです。

見た目の好みをご自身で把握されていると、指輪のご相談時にスムーズです。来店前に、好きなデザインやフォルムをチェックしておくといいかもしれませんね。

ストレート型とアーチ型の手

【B】手の形から選ぶ

次に、ご自身の手の形から見ていきましょう。

手の形は1人1人違います。特にストレートとウェーブとでは、手の形によってつけ心地の感じ方が異なる形状です。ストレート・ウェーブを選ぶ1つの目安として、指のつけ根の形から選ぶこともできます。


ご自身の手のひらを出して、人差し指から小指までの4本のつけ根全体が、ストレート型かアーチ型かご覧ください。

ストレート型とアーチ型の手に合う指輪の形状

一般的に、つけ根がストレート型の方は、ストレートの指輪が見た目としてフィットして見えます。

つけ根がアーチ型になっている方は、ウェーブがフィットして見えます。

皆さんは、いかがでしょうか?

指輪がつけ根から浮く状態

【C】手を動かして指輪がくる位置

ただ、つけ根の形は参考になりますが、実際に着用するとそれ以上に気になることが出てくる場合があります。それは、手をグーパーと動かした時に「指輪がどの位置にくるか」ということです。


アーチ型の手の方がウェーブをつけても、実際に手の動きが加わることで指輪がつけ根から浮いてしまうことがあります。その時の見た目から、ストレートの方がいいと感じるお客様もいらっしゃいます。

ご自身の手で実際に着用して、着用感や手を動かしたときに自然と収まる位置の見え方でデザインを選ぶのも大切です。

フォルムのアレンジ

ストレート・ウェーブの要素を取り入れてアレンジする

ストレートでも幅が変化するデザインだと、ウェーブのようなイメージに近づきます。逆に、ウェーブのカーブを緩やかにすればするほどストレートのイメージに近づきます。また、ラインデザインでウェーブのような指を長く見せる効果を出せることもあります。他にも正面がVの形になるV字フォルムがあります。

見た目の好みや手の形をもとに、自分にぴったりの形状にアレンジしていくといいでしょう。

指輪の4形状

いかがでしたでしたか?

実物のサンプルを手に取りながら、直接デザイナーとお話しすることで、よりご自身にあった形状を見つけることができます。本店では、形状違いのサイズサンプルなど豊富なサンプルをご用意しております。ご自身の手や着用するシーンを想像しながら、ぴったりの形状を見つけていきましょう。

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