今回は北海道のシマエナガについて、その生態や生息環境の変化について調べてみました。まずは自然の中で暮らす野生動物のことを知る事から始めたいと思います。
雪景色の早朝に羽毛を丸く膨らませ10羽ほどの群れでさえずりながらエサを探す、その姿は雪の妖精と例えられるほど可愛らしい姿です。
シマエナガは、スズメ目エナガ科エナガの北海道に生息する亜種である。縞模様の「縞」でなく、限られた島(北海道)に暮らすという意味の「島」エナガである。留鳥なので、一年を通して北海道で見ることが出来ます。
しかしながら冬以外は、首周りを黒茶の夏羽が覆い、一見別の鳥と間違えてしまうほど印象が異なります。
真っ白な姿が見れるのは冬なので、マイナス20℃にもなる早朝ですがしっかり防寒をしてその姿を探しにいきましょう。
シマエナガは雑食性で昆虫や樹液が主食となります。夏は山の奥に生息し、冬は公園や人里に近い木々にも現れるようです。地球温暖化などによる生息地域への影響や、個体数の減少などは起こっていませんが、その愛くるしい姿をみようと、出没エリアをSNSに投稿するなどによって野生動物の生息環境に急に人が集まってしまうなどが懸念されます。
以下の野鳥観察マナーを守って観察を心がけましょう。
①野鳥の巣には近づかない
②野鳥を追い回さない
③珍鳥や人気の鳥の情報を公開しない
④周囲の人や撮影場所選びには十分な配慮をする
⑤餌付けや、環境改変は行わない
⑥自然にやさしいマナーを心がけよう
⑦ストロボは使用しない
かわいいシマエナガを飼育したいと思う方もいるかもしれませんが「鳥獣保護管理法」により、野生動物の捕獲は禁止されています。野生動物が暮らせる自然環境を守っていくことが人間には求められています。
人間による自然環境を一方的に消費する活動は自然を破壊し、野生動物たちの生活環境をおいやり、野生動物そのものを絶滅させてきました。これからは野生動物たちの暮らしを守り、生活する自然環境を保全していく事が必要です。
そのためにも指輪に野生動物の姿を映しとり、日々身につけて自然とのつながりに想いを馳せてみませんか。
ふっくらと雪のようなシマエナガが中央にレーザーマークされ、こちらを見つめる結婚指輪は、「GEAR(ギア)」というSORAオリジナルの融合デザインがベースになっています。ぴったりと触れ合うふたつの指輪に、一目でわかるその愛くるしいシマエナガの姿が緻密に再現されます。厳しい北海道の自然をたくましく生き抜く野生の姿を誰もが応援したくなります。
指輪やジュエリーの起源は、自然環境にある鉱物や貴石・宝石を身につけたことが始まりです。その歴史は旧石器時代に遡り、貝殻に穴をあけて首飾りにしたものが10万年前の遺跡から出土しています。人々は魔除けや、お守り、権威の象徴として地球の恵みをそのまま纏うことで、自然が持つ大きな力を日々感じとり、自然と繋がった暮らしをしていました。
現代では貴金属や宝石を富の象徴として身につける時代になることで、地形が変わるほどに大地は掘り起こされ、環境は破壊されていきます。現在のジュエリーや宝石から感じられるものは自然環境の悲鳴なのかもしれません。
人間が自分たちだけの為に自然環境から豊かさを得ていた時代は終焉を迎え、人間は自然環境を守りながら、野生動物とともに環境の変化に適応して暮らしていく時代の到来です。
エシカルジュエリー、サスティナブルジュエリーというジャンルがあります。エシカルとは「倫理的」「道徳上」という意味を持ち、私たち人間のその消費行動が人・社会・地域・環境に配慮されていることをさします。同じようにサスティナブルとは、最近ではSDGsの頭文字「S」としても耳にする機会が増えた「持続可能な」という意味で、こちらも人・社会・地域・環境に無理な負荷をかけずに、健全な消費サイクルが持続することを言います。
一生身につける結婚指輪は「人・社会・地域・環境」に配慮されたエシカルな消費でしょうか。自然保護や野生動物を守る活動を共に続けていきましょう。
SORA営業企画部マーケティングチーム所属
日本自然保護協会(NACS-J)自然観察指導員
坂本良太
宇宙撮影でもおなじみマーケの坂本。普段は企画業務をこなしつつイベント運営、機材の試作までなんでもやる課のアラフォーパパ。最近気になることは宇宙創生とベルトサンダー。