金属アレルギーの知識を持つオーダーメイド店
SORAには、金属アレルギーの確かな知識を持つ結婚指輪づくりのプロがいます。2018年にSORAのデザイナーやクリエイター5名が、結婚指輪業界初となる「金属アレルギーマイスター」の資格を取得しました。そんな金属アレルギーのお客様の強い味方であるマイスターに、金属アレルギーを取り巻く現状やSORAができることを質問してみました。
安心は前提条件。
本当に伝えたいのは、指輪づくりの楽しさだから。
【回答する人】
金属アレルギーマイスター 松本 修
理学部出身で理科の高校教師として15年教壇に立つ異色の経歴を持つ。1995年よりSORAの彫金教室で彫金を学び、その後SORAのスタッフとなる。現在は化学などの専門的知識を生かしたトークを武器に、デザインアドバイザーとして活躍中。趣味はトレッキング。煙火打ち揚げ従事者、有機溶剤作業主任者の資格を有する。
年々増加する金属アレルギー
Q.金属アレルギーのお客様は増えている?
松本:SORAの認知や金属アレルギーの情報が広がったこともあると思うのですが、年々金属アレルギーのお客様が増えている体感があります。今は情報も増えたので、金属アレルギーのことを事前に色々調べて情報を持って来店される方が多いですね。パッチテストを受けてきている方もいるし、どの金属かは分からないけれど金属アレルギーじゃないかと自分で判断して来ている方もいます。
SORAのサイトの金属アレルギーについての記事も来店前によく読まれている印象です。事前に金属アレルギーに不安のあるとお知らせのあるお客様を、他のスタッフよりも多く担当していることもあり、私のお客様の6、7割は金属アレルギーをお持ちの方です。
Q.アレルギーにならない金属ってあるの?
松本:どんな素材でも金属アレルギーになる可能性がゼロとは言えません。どんなに安定している金属でも絶対に金属アレルギーにならないとは言い切れないです。
プラチナや純金、純銀もアレルギーになりやすい金属ではありませんが、配合されている金属によってリスクが高まることがあります。SORAで扱う3種類のレアメタル(チタン・ジルコニウム・タンタル)関しては、素材表面に不働態皮膜という安定な皮膜を生成するため金属アレルギーになりにくい素材です。ジルコニウムとタンタルに関しては、SORAの指輪でアレルギーが出たという情報は私の今知る限りはないですね。
金属アレルギーに対してSORAができること
Q.金属アレルギーに対してSORAができることは?
松本:長年金属アレルギーに対して取り組んでいますので、安心していただくための情報やツールなどの環境を整えています。SORAとして特徴的なのは、次の4つです。
①金属の成分の開示
松本:プラチナやゴールドなど貴金属の配合金属をはっきりと開示していることは大きいですよね。結婚指輪専門店でも開示していないところは多いですから。
例えばパラジウムだけにアレルギー反応がある場合は、SORAではパラジウムを使わないプラチナやピンクゴールドでつくることができます。貴金属の配合にいくつかの選択肢を用意して、安心できる選択肢を提示することができます。
②アレルギーになりにくい素材の提供
松本:SORAの大きな特徴は、9種類以上の豊富な素材バリエーションです。アレルゲンがはっきりわからないけれど金属アレルギーの症状がでたことがあるという方には、3つのレアメタル(チタン、ジルコニウム、タンタル)を提供することができます。それぞれ色や質感、重さなどの特徴が違い、魅力的な素材です。プラチナやゴールドにはない表現ができるため、金属アレルギーでないお客様も人気のある素材です。
おふたりの好みに合わせて、選ぶことができますし、複数の素材でもつくることができます。
③スタッフの金属アレルギーに対する知識
松本:私は代表してマイスターの資格を持っていますが、表参道店のスタッフは全員、金属アレルギーの講習を受けていますから、結婚指輪を選ぶためのきちんとした知識を持っています。
来店して話をしてみれば、きっと安心して指輪選びができると思います。
④アレルギーテストリングの貸し出し
松本:これはご来店いただいたお客様に提供できる本店限定のサービスなのですが、チタン、ジルコニウム、タンタルの3種類の素材には「アレルギーテストリング」の貸し出しサービスがあるんです。オーダーする前に、実際の生活の中で確かめられるっていうのは、大きな安心感ですよね。
普段の生活の中で、お風呂に入ったり食器洗いをしたり運動してみたりっていうことがOKなので、その素材に反応がでなければ、安心してオーダーできますよね。
お客様の安心感を引き出すためのヒアリング
Q.金属アレルギーマイスターとして意識していることは?
松本:お客様の不安を払拭させることが1番大事なことだと考えています。
例えば、どんなアイテムで体のどの箇所で症状が出たか?季節はいつだったか?というようなことをお客様にヒアリングします。
ヒアリングによって、そのお客様の症状の軽重度やアレルギーの原因がある程度推測できる場合があります。医師ではないので診断ということはできませんが、お客様に寄り添い一緒に考えることで、結婚指輪だけでなく今後のジュエリー・アクセサリーライフに役立つ知識を知っていただくことも役割の一つと考えています。
松本:結婚指輪以外のアイテムについてご相談を受けることがあります。例えば一粒ダイヤのペンダントなど、毎日着けられるジュエリーやあらたまった席でつけられるジュエリーが欲しいというような内容ですね。SORAはジルコニウムのペンダントをいくつもつくっていますし、素材を選ぶことで「ジュエリーを身に着ける」という当たり前の幸せを享受できることを知ってほしいです。
金属アレルギーをきっかけに絆を深めたエピソードも。
Q.金属アレルギーにまつわるエピソードは?
松本:私のお客様で、素敵だなと思ったご夫婦がいます。金属アレルギーのために結婚指輪を諦めていたお客様(奥様)がいて、それを知った旦那様が金属アレルギーのことや対応できるお店をたくさん調べて、奥様をSORAに連れてきてくれたんです。おふたりが嬉しそうにお話しくださったのがとても印象的でした。
これをきっかけに更に夫婦の絆を深められたのではないでしょうか。
SORAは創造性に溢れた空間。
Q.最後に、SORAはどんなところですか?
松本:特に言いたいのは、金属アレルギーであってもなくてもSORA表参道店は、とっても面白い空間なんだということです。とっても気軽な雰囲気でお話をさせていただきながら、素材や形状のサンプルなども豊富で、時には実際に指輪を作るクリエイターも交えながら、他では決してできない表現がたくさんできますし、ふたりだけの形をつくるワクワク感で溢れています。
最初は「金属アレルギーだから」とSORAに来店されるんですけど、実際にたくさんのサンプルを見たりスタッフと話をすると、指輪のイメージを全然持っていなかった方も「こんなこともあんなこともできるんだ!」と夢中になって指輪づくりを楽しんでくれます。そして、完成した指輪を手に「ここで指輪をつくって良かった!」という言葉をいただきます。そのくらい、SORA表参道店は創造性に溢れた場所です。
安心は前提条件。
本当に伝えたいのは、指輪づくりの楽しさだから。
松本:SORAでは、これからのふたりの未来を照らすような一生思い出に残る結婚指輪づくりを目指しています。そのために私たちはまず、指輪づくりのワクワクに集中できるように、金属アレルギーへの不安を解消させる努力をしています。
金属アレルギーをお持ちの方は、ぜひ一度SORA表参道店にきてください。スタッフにどんどん質問して、様々な素材の指輪を手にとってみてください!きっと、新しい体験に世界が広がるはずです。