〈制作前のお打ち合わせ〉
ふたりの理想のデザイン
指輪をつくる前に、デザイナーと打ち合わせをします。たくさんのサンプルを参考にしながら指輪の素材やデザイン、制作する日を決めていきます。「水が流れるようなデザインが柔らかくて洗練されたイメージで気に入りました。」とおふたりが選んだのは、「アルマ」。写真は、アルマをアレンジして実際に完成したA様の結婚指輪。うねりのあるフォルムとラインが特徴です。
制作日までの準備
デザインや制作メニューが決まると、制作日までにSORAでは素材や必要な工具、ふたりに合った工程を組み立て、入念な準備が進められます。「自分でつくる結婚指輪®︎」専用の貸切工房は、自然光溢れるショップの一角にあります。
〈制作日当日〉
エプロンを付けて準備完了。初めての指輪づくりに期待を膨らませるおふたり。どんな作業が待っているのか…笑顔で作業開始です!さあ、おふたりの制作風景をのぞいてみましょう♪
《A様の制作メニュー》
①刻印で文字入れ
②ラインを削る
③フォルムを丸く削る
①文字入れ
まず、指輪の内側にお名前や日付など、文字を入れていきます。アルファベットや数字の刻印を使って、1文字1文字丁寧に打ちます。ポイントは金鎚の柄を短めに持って刻印を垂直に打つこと!まずはアルミリングで練習をします。その後ジルコニウムの指輪で本番!
マーカーで目印を付けておく
刻印しているのは当日用意されたジルコニウムのリング(素管)。おふたりのサイズやデザインに合わせて、ある程度削ってあります。刻印の前にはこのように、文字を入れる位置やラインを削る時の目安をマーカーで付けておきます。この味気ない素管を美しい結婚指輪に変えるのは、ふたりの愛の力。出来上がった結婚指輪は、どんなものより輝いて見えますよ!
②ラインを削る
次に、指輪を1周するラインを削ります。ゆるやかにウェーブしたラインを削るのは難しく、試行錯誤しながらの作業。自分の指輪ではなく、お互いの指輪をつくり合う事にしたおふたり。相手の事を想いながら、真剣な表情で削っています。ここでも柔らかくて削りやすいアルミリングで練習してから、本番の指輪を削ります。
幅の太さがランダムなウェーブを削るには、様々な種類のヤスリを使い分けます。
素敵なポーズを決めてくれたおふたりは、見慣れない道具に興味津々!
ひとりではなく、ふたりでつくる
時々手を止めてお互いの指輪を確認し合います。
ふたりで同じ時間を共有し、思い描いた形に近づけていく事が「自分でつくる結婚指輪®︎」の醍醐味です。
満足のいく仕上がりに、思わずにっこり。
③フォルムを整える
最後は指輪のフォルムの角を削り丸く整えます。
ウェーブの形を崩さないよう、マーカーの線を目安に単目ヤスリで削っていきます。丸いフォルムは、指あたりが良くなり柔らかい印象になります。
工具の扱いにも慣れてきて、完成まであとわずか!ラストスパートです!
どのくらい角を削るかによって、フィット感も違ってきます。最終的な形を“師匠” 小野坂がチェックし、細かな部分を調整をします。制作中に着用して確かめられるので、サイズをより細かく調整でき、さらにつけ心地の良い指輪に変身しました!
4時間半に渡るおふたりの作業が終了
ダイナミックなウェーブとラインが、おふたりの手によって削られました。色を多く見せるためにラインを太くしたところがポイントです。
おふたりの作業はここまで。この後クリエイターが最終仕上げのためにお預かりし、3週間で完成です。※制作作業日に完成し持ち帰ることができるデザインもあります。
《クリエイターによる最終仕上げ》
①仕上げ磨き
②発色
③内側にダイヤモンドを留める
「指輪づくりを体験できて良かったです。完成品が今から楽しみでしょうがないです!」と指輪づくりを終えたおふたり。さらに「私たちの拙い作業を神の技で直す素晴らしさ!プロってすごいと思いました!」と聞いて講師の小野坂もにっこり。
丁寧なレクチャー以外に、刻印がずれたり、ラインが歪んでしまったり…といった場合も熟練の講師がフォローします。
初めての方もご安心ください!
〈指輪の完成〉
手づくりの指輪に鮮やかな色をプラス♪
ついに指輪が完成!変化に富んだラインやフォルムは、指輪を回すたびに表情が変わります。
ウェーブのデザインは、指が綺麗に見えるといった嬉しい効果もありますよ。
お互いにつくり合った指輪は2つの色を内側と外側で交換し、いつでも相手の存在を感じられる結婚指輪になりました!
指輪の内側に一打一打心を込めて刻んだ文字。機械では出せない味わいがあります。
思いの詰まった結婚指輪に大満足!
完成した指輪と記念撮影するおふたり。制作風景の写真を入れたCDも受け取ります。
「想像以上にキレイでした。大満足の仕上がりで、指輪の形も色も何もかも自慢したい気持ちです!」と喜びのコメントをいただきました。
素敵なリングストーリーをありがとうございます。末長くお幸せに!
担当デザイナー:松本 / 担当講師:小野坂 / 担当クリエイター:小野坂・荘司