荒山様の結婚指輪ご紹介
決意表明を結婚指輪に込める!
林業を営む荒山様は、結婚を決め二人三脚での新たなスタートを切るために、長野からSORAに訪れました。
具体的なイメージを持たず来店されたおふたりでしたが、様々なサンプルの中からおふたりの目を釘付けにしたのは、「木」を表現した指輪たちでした。
実際に見ることで理想の結婚指輪のイメージが現れ、おふたりの結婚指輪のモチーフは「カラマツ」に決まりました。先代より引き継いだ樹齢100年近くにもなるカラマツは、おふたりにとって特別な存在だそう。結婚指輪には、結婚の誓いとともに、先祖代々の森を受け継いでいくという決意表明を一緒に込めていくことになりました。
細部のイメージを確認する
打ち合わせの場で、サンプルを実際に制作していきます。おふたりは担当アドバイザーの松本と具体的なデザインを決めると、担当クリエイターを交えて指輪の細部のイメージを一緒に確認していきます。
樹木シリーズを手がけたことのあるクリエイターの北井は、カラマツらしさを引き出すための彫り方や仕上げの方法を提案。質感がカラマツの雰囲気にあっていると雄大様はタンタルをお選びになり、実際の素材で微妙なニュアンスを伝えていきます。
金属製のサンプルで担当スタッフとイメージを共有すれば、安心して指輪作りを任せられますし、完成が一層楽しみになりますね。
SORAにカラマツが届く!
SORAでは、イメージを共有するためにお客様の写真や資料などをお借りすることがありますが、おふたりはなんと!SORAにカラマツの樹皮を送ってくださいました!
※ページトップの指輪写真は、このカラマツの上において撮影しています。
これには、担当クリエイターの北井も大興奮。制作前から想像が膨らみ、ワクワクが止まらない様子でした。
最後に、完成した指輪をかざせば、嬉しさや感慨もひとしおです。
完成した結婚指輪
「指輪作りがすごく楽しかった」との北井の感想とともに完成した指輪がSORAスタッフにお披露目。カラマツの樹皮の質感をそのまま指輪に写し取ったかのようです。
単なる金属の輪だったものが、こんなにも「樹木」に見えるから不思議ですよね。
素材は、タンタルとオレンジゴールド。ダークな色彩のタンタルと温かな色合いのオレンジゴールの組み合わせは、おふたりの雰囲気にぴったりです。
制作のポイントを聞くと、あゆみ様の細い2.5mmの指輪に、カラマツをどれだけ表現できるかという所だったそう。丁寧で繊細な仕事ぶりには脱帽です。
スペシャリストの鏨(たがね)使い
どのようにテクスチャーをつけていくのかというと、鏨(たがね)で削っていくのみ!それだけに、クリエイターの感性と技術が試されます。北井は樹皮をすぐ側において、専用の鏨で樹の表面の質感を小さな指輪の中に少しずつ再現し、生きている木のようにランダムに、模様を変化させていきます。
こうして、荒山様のための世界に1つの結婚指輪が完成しました。
お受け取りの日
いよいよ荒山様おふたりと指輪とのご対面の日。普段もの静かな雄大様も、この日は指輪を手に特別嬉しそうにされていたのが印象的でした。
おふたりから「主人がこよなく愛する自分たちの山のカラマツをモチーフにしました。うまくカラマツが表現されていて大満足!」「SORAには、攻めたデザインの指輪や木や苔などの自然をモチーフにした指輪がありました。お店の内装に支障木で伐られた木を使っていたり、消火栓カバーまで木をたくさん使っているところと、その心意気がとても気に入りました。」との言葉をいただきました。
カラマツの結婚指輪は、おふたりの未来の象徴です。決意を込めた指輪を手に、おふたりの山のカラマツとおふたりの絆がますます大きく育ちますよう、SORAスタッフ一同応援しています!
荒山様、素敵なリングストーリーをありがとうございました。
末長くお幸せに!
担当アドバイザー:松本
担当クリエイター:北井