婚約指輪(エンゲージリング)も左手の薬指でいいの?
日本では結婚指輪、婚約指輪どちらも、左手の薬指にするのが一般的なイメージとして定着していますが、それはいつから決まったことなのでしょうか?
起源をたどると、人が指輪をつけ始めた紀元前3000年頃の古代エジプト文明にさかのぼります。さらに時を経た古代ギリシャ、ローマ頃になるとただの身体装飾品から発展をして、指輪がハンコの役割をもつ印象指輪(いんしょうゆびわ)になりました。
そして重要な取り決めをハンコで契約する時に指輪をつけたのが左手薬指でした。
左手は「信頼」や「従属」の象徴とされ、薬指には心臓に繋がる太い血管があるという言い伝えによって権威や信頼を示す立場にある人は、左手薬指に印象指輪をつけたのです。
こうした文化背景が現在の結婚指輪文化の起源となりました。身体装飾の歴史は、綿々と継承されて現在の形式に繋がっています。それぞれの指の意味合いもその時代背景、国柄、宗教によって異なり調べると面白いです。
いつ婚約指輪をつけるの?
西洋の指輪文化は明治頃日本に上陸し、第二次大戦以降の欧米化と共に定着、浸透しました。左手の薬指に指輪をしていると「既婚者」であるというイメージは、現在の日本人が持っている共通認識となりました。
そして婚約指輪のデザインと言えば、ラウンドカットダイヤモンドを立て爪でとめた「ソリティア」のイメージが強くありました。
ソリティアの婚約指輪は、ダイヤが飛び出しているので日常生活で使いづらいこともあるようです。よって、常に結婚指輪と重ねづけるというより、冠婚葬祭や特別な日に結婚指輪と交換する使い方もあるようです。
(写真は、一般的な「ソリティア」婚約指輪)
【おすすめセットデザイン例を6つご紹介】
これまでのソリティアの婚約指輪ではつけるシーンが少なく、毎日つけにくいというのも女性の本音かもしれません。それならば、ダイヤモンド部分の突起が小さいデザインで結婚指輪と重ねたり、ひとつでも使い分けができるようにデザインしてみてはいかがでしょうか。
《こんなにステキ!婚約指輪と結婚指輪の重ね付け》
結婚指輪、婚約指輪をふたつ手にできるなら、最大限に自分のこだわりをセットデザインに盛り込んでみましょう。
結婚指輪:ブリーズ
婚約指輪:エフェクト
風にやさしく波が揺らめいて、その瞬間、踊るように光がまたたく。エフェクトのテーマは、そんな「さざなみ」の情景。さりげなく入った鎚目とメレダイヤモンドが、上品に指元を飾ります。
結婚指輪のブリーズを合わせると、さらにカーブの美しさが際立って、華やかさが増して見えるはず。
(左、中央:ブリーズ/右:エフェクト)
《こんなに楽しい!大きめダイヤの婚約指輪と結婚指輪を一緒にデザインできるセットリング》
やっぱり大きめダイヤモンドの婚約指輪で、結婚指輪と雰囲気を変えたメリハリのあるデザインを楽しむ事もできます。
結婚指輪:オルトゥス
婚約指輪:ソル
文字通り、ひねりの効いたデザインが男性受けも良いオルトゥス。夜明けの山の稜線をその色と形で表現したリングは、インパクトがありながらも、指に付けたときにしっくりとなじみます。
夜明けの太陽のように美しく、存在感のある光に満ちた婚約指輪のソルと、セットリングでお楽しみください。
(手前、奥:オルトゥス/中央:ソル)
結婚指輪:コトー
婚約指輪:ティユール
コトーは、婚約指輪のティユールとセットリングでデザインされています。なめらかな曲線が柔らかな雰囲気で、内側に入ったジルコニウムのブルーが控えめに輝き、使いやすいリング。
結婚指輪と婚約指輪を合わせて指に付けると、コトーのくぼみがティユールのダイヤにぶつからないよう配慮されているので、一体感があります。
(下、中央:コトー/上:ティユール)
結婚指輪:チューリング
婚約指輪:チューリング
表面のデコボコした模様がユーモラスなチューリングは、英語のチューイング「噛む」からイメージした造語。この模様は、結婚指輪を選んだふたりが実際に噛んでつけたものなのです。純度の高い金やプラチナは柔らかいので、人の歯で跡を残すことができます。その工程も、ぜひカップルで楽しんでみては?
噛むことに抵抗のある方には、歯形ペンチでの模様付けも。チューリングは、3本を重ね付けして指にはめるのがおすすめのデザインです。
(左、中央、右:チューリング)
ふたつを重ねて、サイズデザインと確実にしっくりくるのはオーダーメイドならでは。
結婚指輪、婚約指輪がそれぞれ楽しいのはもちろんですが、さらにふたつ重ねても楽しめる「3通りのデザイン」をぜひオーダーメイドでご相談ください!