松本 修
  • 職種

    デザイナー

  • 資格

    金属アレルギーマイスター

  • 入社年

    2002年

思い出に残る結婚指輪①

思い出に残る結婚指輪①

横浜のみなとみらい地区でデートを重ね、プロポーズもランドマークタワーだったお二人。みなとみらいの風景を指輪に入れたいというご希望でした。私も横浜出身なので、すぐに思いついたのは横浜三塔。港の近くの歴史ある塔建築のジャックとクイーンとキング、この三つを巡ると願いが叶うという伝説があるので、その三塔をデザインに入れることでした。風景は横浜三塔が一度に見えるビュースポットの大桟橋からの夕景をチョイス。夕日のオレンジと夜のサファイアブルーが美しい指輪になりました。
 

お客様より
「手にした瞬間、とにかく感動しました。指輪の内側に二人の想い出の場所のみなとみらいが刻んであり、トワイライトのグラデーションが合わさって、まるでその場にいるような完成度の高さ、これが自慢です。」

思い出に残る結婚指輪②

思い出に残る結婚指輪②

ボードゲームが趣味のお二人。ゲームに使うサイコロをイメージしたダイスリングが欲しいとおっしゃって普通の6面体だけでなく12面体などの変わったサイコロの実物をお持ちいただいていました。お話をさせていただくうちにお二人のボードゲームへの愛を感じた私からの提案は「おふたりだけの新しいサイコロのデザインを作ってみませんか?」でした。私からデザイン例なども提示しつつ、3人でサイコロの数字を表す新しいデザインを考えました。


お客様より
「ボードゲーム、サイコロのコンセプトを抽象的に詰め込められてとても嬉しかったです。注文した日には3人の頭の中にしかなかったものが、現実に現れて、魔法みたいだと思いました。」

担当したオーダー作品(一部)

Q

SORAで携わったデザインは?《その1》

A

CREEK 5diamonds クリーク 5ダイア
札幌店の5周年記念特別モデルとして発表されたデザインです。 5つのダイアモンドのきらめきが特別感を演出していますが、さりげなく普段使いができるリングです。 結婚指輪としてはもちろん、大きなダイアモンドが留まっているエンゲージリングが苦手な方にもおすすめです。

クリーク 5ダイヤ

Q

SORAで携わったデザインは?《その2》

A

人気デザインの名付け親
ネーミングで気をつけていることは2つ。主に科学分野から指輪の形と名前の意味が繋がるようにしています。もう1つは情景が思い浮かぶような名前を付けることです。デザインとリンクした名前にすることで、元となったモチーフや形をより一層強く魅力的に魅せることができると感じています。

コースト:上空から見た海岸線に波が打ち寄せる様子から名付けました。
コースト

コル:中央が凹んだ形状から、登山用語で稜線が凹形状になっている鞍部を表すコルと名付けました。コル

ケスタ:左右の傾斜が違うところからパリ盆地特有の地形「ケスタ地形」から名付けました。ケスタ

Q

得意なこと

A

バイクで沖縄を除く46都道府県を走ったことがあります。有名な観光地というより地方の何でもない風景が好きなので、その土地の空気や温度、匂い、そんな話をするのが得意です。自然科学の眼で解像度を上げて物事を見るのが得意です。特に植物をモチーフにしたデザインや夜空をデザインしたい方、おふたりの想い出の風景をデザインしたい方は是非ご相談ください。また、なんとなくのイメージがないお客様でも、お話をお伺いできれば奥底にあるイメージを言葉にして提案する事ができると思います!

バイク

Q

SORAに入る前に学んでいた事と、SORAに入社した理由

A

幼いころから理科が好きで、理系の大学で化学を勉強しました。専攻は無機化学です。卒業後は神奈川県で高校の理科の教師(非常勤)を務めていました。15年間で10校以上の学校で教えていました。自作でアクセサリーなどを作ったことがあり、あるきっかけでSORAが主宰していた指輪作りなどを教える彫金教室に通うようになりました。色々なギャラリーを積極的に見に行って、ギャラリーの方やジュエリーの作家さんと話をする中でコンセプトと作品作りや表現方法などを勉強させてもらいました。

2002年に教師を辞め、SORAへ彫金教室のインストラクターとして入社。最終的には校長を務めていました。登録している生徒さんが200名くらい、常時稼働している生徒さんが100名程度の大きな教室で、今のSORAにつながるような美術的な作品としてのジュエリーを目指す教室でした。その後2014年に表参道本店のデザイナーに異動。彫金教室での経験や持ち前の自然科学の知識を生かして仕事をしています。

Q

SORAで働く上で大切にしていること

A

新しいものに好奇心を向けること。
いつでも少しの努力をすること。
自分の眼で物事を見ること。
自分の驚きや発見を人に伝えること。

Q

お客様に伝えたいこと

A

お客様とデザイナーとクリエイターの3者の作用で作り上げられる指輪はお客様にとって特別なものになります。指輪という世間の常識にとらわれずに本当に欲しいものを探してください。植物や天体、地形など自然科学系、バイクや自転車、車や鉄道など乗り物系のデザインはお任せください。

Q

個人制作作品

A

作品1

Creator’s creation vol.1(スタッフ展)「水平線」:ダイビングを始めた年で、水面から水中へ潜る「水平線を通過する瞬間」を作品にしました。(注:板状の作品)

作品2

Creator’s creation vol.2(スタッフ展)「循環」:人の輪の循環と自分の関係を表した作品です。指輪が人の輪、金色の棒が自分で、自分のいる場所と人の輪が接しているだけ・循環に取り込まれている途中、完全に循環に入った状態を表す3つの作品で構成されています。(注:シルバーの塊がついたリング)

作品3

Creator’s creation vol.3(スタッフ展)「地軸」:大きな病気をして入院中にできた作品。銀色の球体は地球、金の棒は自分を表していて「僕はここにいるよ」という自己の存在と不安を表した作品です。

作品4

Link of Life(スタッフ展):親から受け継いだ言葉、自分が発した言葉、その言葉はどこまで伝わるのだろうかと考えた、山奥の湖に落ちる雨粒が起こす波紋に見立てた作品。金の雨粒が自分の言葉、木の年輪を水の波紋が伝わる様子に見立てています。

Q

趣味

A

オートバイ、自転車、山登り、アウトドア、博物館めぐり、おいしいものを食べること、料理 自然科学、特に植物や天文、鉱物、地学は好きでロマンを感じます。紋章学に興味があります。 47都道府県に足を踏み入れたことがあります(沖縄以外はバイクで行きました。)

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