結婚指輪を身につける期間は何十年にもなります。購入後、筋肉や脂肪の増減・皮膚のむくみなどによって指のサイズが変わってしまうことは珍しくありません。特に女性の場合は、妊娠出産の前後で体の変化がとても大きく現れることもあり、サイズ直しのご相談に来られる方の65%が女性です。(弊社調べ / 2014年11月現在)
指のサイズは変わるもの。一生身につけることになる結婚指輪を選ぶためには、サイズ直しの方法を知っておくと安心です。
サイズを大きくする方法
1.切り離して素材を足す
2.切り離さず、金属を叩いて伸ばす
3. 内側を削る
サイズを小さくする方法
1.切り離して一部分を切除する
2.内側に突起やパーツを付加し内径を小さくする
3. 全体を均等に圧縮し縮める
サイズを大きくする方法
3, 内側を削る
指輪の内側を全体、もしくは部分的に削り内径を拡げる方法です。 写真の様に削り跡だらけになるという事はなく、仕上げ工程で鏡面になります。内側に刻印を打っている場合には消えてしまいますので、再度刻印を打ち直せるのかよく確認しましょう。
サイズを小さくする方法
1, 切り離して一部分を切除する
指輪の一部分を切除することで円周を短くしサイズを縮める方法です。 溶接が可能なプラチナ、ゴールドは主にこの方法です。外側、内側共にデザインや刻印の一部分が無くなるので、溶接後に整合性がとれるような部分を切除する必要があります。依頼時にはどこを切除するのか確認しましょう。
2, 内側に突起やパーツを付加し内径を小さくする
指輪の内側に突起や、パーツを組み合わせて内径を小さくしてしまう方法です。 複合素材の指輪やレアメタル製の指輪など、切断・溶接が出来ない場合に使われます。内側の刻印が見えなくなる点、また指輪の厚みが出ることで体感が変わる点に注意が必要です。
3, 全体を均等に圧縮し縮める
すり鉢状の穴に叩き込むことで全体を均等に圧縮して縮める方法です。 切断、溶接ができない場合で、さらに内側の刻印を残したい場合に使われます。指輪のデザイン、ボリュームが全周に均一で外側に細工がない場合にはこの方法が使われます。ただし大幅なサイズ変更には向きません。
どこにお願いしたらいい?
その1 … 指輪を買ったショップに依頼する
サイズ直しを行うには、その指輪の素材・技術を把握している必要があります。そのため、まずは購入したお店に相談するのが良いでしょう。ただし大きなメーカーやブランドでは、一定の品質基準やマニュアルに沿って対応するため、難易度が高いサイズ直しの注文には応じることができないようです。
その2 … 修理リフォーム専門店に依頼する
修理リフォーム専門店は、各々のブランドで使われる素材や技術を幅広く理解・習得している必要があり、とても高い技術を求められます。よってメーカーやブランドでサイズ直しを断られた場合でも、高い技術を持つオーダーメイド店や修理リフォーム専門店に相談するとサイズ直しが可能な場合があります。
最後に
実際にサイズ直しを依頼する場合は、どの方法でサイズ直しを行うのかをしっかり理解することが重要です。作業によってデザインが少し変わってしまったり、刻印・メッセージが薄くなってしまったりなどの影響が出る可能性もありますので、リスクを把握した上で依頼するようにしましょう。
作業内容とリスク、デメリットの説明をしっかりしてもらえるショップは、確かな技術と知識を持っている信用できるショップだと考えられますので、サイズ直しの依頼先を決める判断材料にしてみてください。
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