2015年は、油井宇宙飛行士が5月にISS(国際宇宙ステーション)長期滞在、はやぶさ2が12月にスイングバイ航法と宇宙イベントが盛りだくさん。さらには2018年打ち上げ予定のジェームズ・ウェッブ宇宙望遠鏡の開発風景も公開されて宇宙のロマンに盛り上がっている企画部坂本です。
「エッ!?SORAも宇宙に挑戦!?」
なんと今回、SORA企画部が宇宙からみた地球を撮影する自作の気球による「宇宙撮影」をすることになりました!
もちろん宇宙撮影などやったことはないので、色々と調べていくうちに、そう簡単にはうまくいきそうにないことも判明しました
様々なハードルがあると思いますが、これから自分で宇宙撮影をしてみたい!と思っている人のために「ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"」シリーズと題して記事に残していこうと思います。

スペースバルーンとは?

スペースバルーンってどんなものだかご存知でしょうか?スペースバルーンとは、高度30,000メートルの成層圏に気球を飛ばして宇宙の撮影をするというものです。
スペースバルーンは、気象庁が毎日行っている高層気象観測「ラジオゾンデ」と同じ手法です。ヘリウムを入れた気球に気象測定器をのせ、成層圏に飛ばして破裂させてからパラシュートで落下してくる仕組みです。測定器ではなくカメラと追跡装置を積むのが異なる点。

SORAによる宇宙(そら)への挑戦
このプロジェクトは、SORAの結婚指輪「レムニスケート」を宇宙で撮影したい!と思ったことがきっかけで始まりました。そして入念な情報収集、準備期間を経て、自作による気球宇宙撮影を実施することにしました。
写真では、SORA全スタッフを前に社内プレゼンをしています。社名の通り宇宙(そら)への想いはみな一緒!スタッフ全員の気持ちを一丸に宇宙撮影へ挑みます。

スペースバルーンは数々の失敗のリスクと隣り合わせです。機体が成層圏まで上昇しなかったり、カメラが壊れたり、回収が出来なかったりと、成功させるために準備すべきことがたくさんあります。
今後の「ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"」シリーズをお楽しみに!
ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"シリーズ記事一覧
【結婚指輪が宇宙に行った!】
スペースバルーンで素人がいちから宇宙撮影に挑戦
◆手づくり気球で宇宙撮影ってなに?
・ゼロからスタート!手づくり気球で宇宙撮影
◆関係する免許、法律、保険について知ろう!
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(1) ―飛行許可申請ってなに?―
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(2) ―電波法と追跡システム―
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(3) ―もしものための保険―
◆機体づくりのポイント!
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(4) ―機体のつくりかた―
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(5) ―気球サイズとヘリウムの選びかた―
◆本番!打ち上げ条件と進路予想
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(6) ―気象予報から探る実施場所と時期―
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(7) ―機体回収―