婚約指輪は二人の結婚をつなぐ、大切なアイテム。そのデザインはさまざまあり、どれも魅力的ですが、婚約指輪の平均相場はいくらくらいなのでしょうか。理想的な婚約指輪を用意するには、まず平均相場の把握から始めると決めやすくなります。
今回は、婚約指輪の平均相場を年収・年代別に解説し、価格を決定づける要素を4つご紹介します。
婚約指輪の平均相場は?
ゼクシィ結婚トレンド調査 2023の調べでは、婚約指輪の平均相場は38.2万円です。購入価格帯で最も多かったのは30~40万円未満、次に20~30万円未満でした。
婚約指輪の価格は、おもに以下の要素によって変動します。
● デザイン
● 素材
● ダイヤモンドの有無、グレード
婚約指輪に使用される宝石は、ダイヤモンドが一般的です。ダイヤモンドの評価基準「4C」のグレードや使用量は、婚約指輪の価格を大きく左右します。
また緻密なデザインや指輪の素材も婚約指輪の価格に関係を及ぼすため、予算内でおさめるにはこのポイントをチェックしましょう。
【年収別】の婚約指輪の平均相場
婚約指輪はよく「月収3ヶ月分が目安」といわれています。しかし、これは企業が行ったひとつのPR戦略ともいわれており、実際には月収3ヶ月分の婚約指輪を購入している方は少数です。
国税庁公表による令和4年度・全年代の平均給与は「458万円(賞与含む)」でした。また、厚生労働省は令和4年度の一般労働者平均賃金を「月収31万8,300円」と発表。このうち婚約指輪の購入価格帯は30~40万円未満が最も多いことから、「月収1ヶ月分」が目安といえます。
それでは、各年収の婚約指輪の平均相場はいくらくらいなのでしょうか。それぞれ見ていきましょう。
年収400万 の婚約指輪の平均相場
年収400万の場合、婚約指輪の平均相場は「30万円」です。年収400万円の月収(手取り)を「26万円」としたとき、平均よりもやや多い相場となります。
30万円を予算とした際、婚約指輪には約3.8mm(0.2カラット)のダイヤモンドが選べます。ダイヤモンドが一粒のデザインは、指輪の中央にあしらうソリティアが一般的です。
年収600万 の婚約指輪の平均相場
年収600万の場合、婚約指輪の平均相場は「40万円」です。年収600万円の月収(手取り)を「38万円」としたとき、約1ヶ月分が目安となります。
40万円ほどの婚約指輪には、約4.8mm(0.4カラット)のダイヤモンドがあしらえます。ソリティアはもちろんのこと、メレダイヤを添えたデザインも可能です。
年収800万 の婚約指輪の平均相場
年収800万の場合、婚約指輪の平均相場は「50万円」です。年収800万円の月収(手取り)を「49万円」としたとき、月収のほぼ1ヶ月分に相当します。
50万円の婚約指輪には、大粒の約5.2mm(0.5カラット)のダイヤモンドが選べます。デザインや素材も豊富に選べ、選択肢が一気に広がるでしょう。
年収1000万以上 の婚約指輪の平均相場
年収1000万以上の場合、婚約指輪の平均相場は「70~80万円」です。年収1000万円の月収(手取り)を「60万円」としたとき、月収の1ヶ月強の予算となります。
ダイヤモンドを多く使ったデザインや、複数の素材や色を使ったり、見えない内側にオリジナルのマークを取り入れたり、いくつものこだわりが詰まった婚約指輪を贈ることもできます。
年収が1000万以上ある場合は、しっかりと年収に見合った婚約指輪を用意することで、あなたの本気を伝えましょう。
なお、オーダーメイドを取り扱うSORAでは、二人だけのオリジナリティにこだわったお客様が多いため、年収相場より少しだけ高くなる傾向です。
【年代別】の婚約指輪の平均相場
女性の年代別で婚約指輪の平均相場を見てみると、全体的には年齢が上がるにつれ金額が高くなっている傾向にあります。以下よりゼクシィ 結婚トレンド調査2023をもとに確認していきましょう。
20代 の婚約指輪の平均相場
年齢 | 調査数 | 平均(万円) | 10万円未満 | 10~20万円未満 | 20~30万円未満 | 30~40万円未満 | 40~50万円未満 | 50~60万円未満 | 60~70万円未満 | 70~80万円未満 | 80~90万円未満 | 90~100万円未満 | 100万円以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
24歳以下 | 12 | 45.6 | - | 8.30% | - | 41.70% | 8.30% | 25.00% | 8.30% | - | - | - | 8.30% |
25~29歳 | 138 | 38.8 | 0.70% | 6.50% | 18.80% | 32.60% | 10.10% | 17.40% | 5.10% | 3.60% | 2.90% | - | 2.20% |
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2023(69ページ)
24歳以下の平均相場は、45.6万円であるのに対し、25~29歳は38.8万円でした。若年層のほうが高額な婚約指輪を選ぶ一方で、25~29歳はより現実的な選択をしていると推測できます。ただし、24歳以下の調査数が少ない点には注意が必要で、一般的な回答にあてはまらない部分があることを考慮しておきましょう。
いずれにしても平均月収の約1ヶ月強ほどが婚約指輪の相場といえるため、無理なく購入できる金額が主流となっています。
30代 の婚約指輪の平均相場
年齢 | 調査数 | 平均(万円) | 10万円未満 | 10~20万円未満 | 20~30万円未満 | 30~40万円未満 | 40~50万円未満 | 50~60万円未満 | 60~70万円未満 | 70~80万円未満 | 80~90万円未満 | 90~100万円未満 | 100万円以上 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
30~34歳 | 57 | 52.4 | 1.80% | - | 17.50% | 26.30% | 10.50% | 10.50% | 5.30% | 5.30% | 8.80% | 1.80% | 12.30% |
35歳以上 | 18 | 47.5 | - | - | 22.20% | 27.80% | 22.20% | 16.70% | - | - | - | - | 11.10% |
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2023(69ページ)
30~34歳の平均相場は52.4万円、35歳以上は47.5万円と、20代に比べて高額になっています。最も人気のある価格帯は30~40万円未満で、婚約指輪の平均相場と同等です。
30~34歳では高価格帯の婚約指輪を選ぶ傾向にあり、経済的な余裕や結婚に対する考えの変化が影響しているのかもしれません。対して35歳以上では堅実な価格帯の選択が見受けられますが、20代よりは高額な婚約指輪を購入しています。ただこちらも35歳以上の調査数が18であるため、一般的ではない可能性がある点は織り込んで考えましょう。
40代 の婚約指輪の平均相場
価格帯 | 割合 |
---|---|
20万円未満 | 4% |
20~30万円未満 | 30% |
30~40万円未満 | 12% |
40~50万円未満 | 21% |
50~60万円未満 | 13% |
60~70万円未満 | 6% |
70万円以上 | 14% |
出典:婚約指輪の相場~年代別の平均金額や購入された人気ブランドも|マイナビウエディング
40代の婚約指輪の平均相場は、マイナビウエディングのアンケート調査によると20~30万円未満が30%で最も多く、全体の約3分の1を占める結果となりました。次に40~50万円未満が多く、中価格帯も好まれる傾向に。
また、50万円以上にも一定数の需要があることから、40代の経済的な安定性が反映されているといえるでしょう。
婚約指輪の価格は何によって決まる?
婚約指輪の価格は、次の4つによって決定づけられます。
1. デザイン
2. ダイヤモンドのグレード
3. 素材
4. ブランド
どのポイントを優先するかで婚約指輪の予算も変動するため、くわしくチェックしていきましょう。
1. デザイン
婚約指輪と一言で表しても、そのデザインはさまざま。このデザインの違いによって、使用するダイヤモンドの数や大きさなどが変わり、価格にも大きな影響を及ぼします。
デザインでは以下のタイプが人気を誇ります。
1. ソリティア(平均価格40.5万円)・・・55.6%
2. メレ(平均価格40.4万円)・・・29.6%
3. メレダイヤの並べ留め・パヴェ(平均価格69.2万円)・・・10.6%
出典:ゼクシィ 結婚トレンド調査2023(69ページ)
ダイヤモンドを多く使用している分、ソリティアやメレよりも、ダイヤモンドの並べ留めやパヴェの方がソリティアやメレは比較的安く、ダイヤモンドを並べ留め(パヴェ)は価格が高い傾向にあります。また複雑なデザインもシンプルなものより高価になるでしょう。
ソリティア
ソリティアは指輪の中央にダイヤモンドをあしらうタイプで、シンプルさが魅力のデザイン。
定番の立て爪タイプ(6本爪)
→「花氷」の商品詳細はこちら
ダイヤを隠さないタイプ(ノッチグリップセッティング)。
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※SORAの特許技術
引っかかりにくい覆輪留め
→「マウナ」の商品詳細はこちら
引っかかりにくい埋め込み式
→「縒り木目」の商品詳細はこちら
メレ
メレはダイヤモンドのサイドに小さなサイズの「メレダイヤ」を数個あしらったデザイン。
ソリティアをより華やかにした印象。
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ダイヤを隠さないタイプのメレ。
→「オリオン」の商品詳細はこちら
メレダイヤの並べ留め(パヴェ)
ダイヤモンドを並べ留めた華やかな印象を与えるデザイン。
引っかかりにくく、日常使いしやすい
→「エフェクト」の商品詳細はこちら
華やかで日常使いしやすいエタニティリング
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ダイヤモンドを多く使用し、華やかな印象。
「樹霜」
2. ダイヤモンドのグレード
ほとんどの婚約指輪で使用されるダイヤモンドは、GIA(米国宝石学協会)が定めた国際基準「4C」によってそのグレードが決められます。
● カラット(Carat):重さ
● カラー (Color):色
● クラリティ (Clarity):透明度
● カット (Cut):輝き
この4Cの評価によって、ダイヤモンドの全体的な品質と価値が定められ、価格へと反映されます。4Cのグレードが高いほど、ダイヤモンドの価値も上がることが一般的です。このほかにも輝きを科学的に測定・分析可能なSarine Light™(サリネライト)を使用した、新しい評価基準も一部の企業では導入されています。
3. 素材
婚約指輪に用いられる指輪の素材は「プラチナ」「ゴールド」が多く、どちらも錆や変色に強いことが特徴です。純度が高くなればなるほど価格は高騰しますが、柔らかすぎて傷や変形に弱いので、どのブランドも他の金属を混ぜて強度を保っていることが多いです。現在はゴールドのほうが高い傾向にありますが、過去にはプラチナのほうが高価でした。
「プラチナ」や「ゴールド」以外にも、「チタン」や「ジルコニウム」「タンタル」が指輪の素材として注目されています。「チタン」は軽くて強度が高く、アレルギー反応を引き起こすことが少ないため、敏感肌の方にもおすすめです。「ジルコニウム」は鮮やかな発色が大きな特徴で、カラーバリエーションも豊富。また、耐食性に優れています。「タンタル」はその独特のダークグレーの色合いで、他の誰とも違う指輪をつくりたい人にぴったりの素材です。
4. ブランド
ブランドに対する価格設定は、その品質や価値が適切に反映されているかを見極めることが大切です。
国産ブランドやオーダーメイドの婚約指輪も、使用する素材、製造手法、提供サービスなどにより、価格は大きく異なります。ブランドのイメージ、ダイヤモンドの品質と大きさ、パートナーの理想とするデザインがどれだけ反映されているか、リングが伝えるメッセージや意味。これらの要素にどれだけ価値を見いだすかにより、婚約指輪の選択基準は変わるでしょう。選び方に迷った際は、気に入ったブライダルジュエリー店で専門家にアドバイスを求めるのも一つの方法です。
婚約指輪の選び方
婚約指輪は結婚を約束するかけがえのないものです。お互いにとって最高だと思える婚約指輪を選ぶには、まず指輪のデザインやその相場を知ることが大切なポイント。その次に素材の種類やダイヤモンドのグレードを含んだ見積もりを一度出してみましょう。
予算は婚約指輪の平均相場「38.2万円」にこだわる必要はありません。年収や月収に応じて、無理のない範囲で予算を決め、理想の婚約指輪を贈りましょう。
また女性にとって指輪の着け心地も重要なポイントです。婚約指輪と結婚指輪の重ね付けを希望する方も多くいらっしゃり、日常的に心地よく身に付けられる点も重視しています。
デザインやその相場、ダイヤモンドのグレードなど、さまざまな点から予算に見合った婚約指輪を見つけてください。
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