KASUMISAKURA
霞桜

刻印を使った繊細な表現

霞桜は刻印を使った立体表現が特徴です。

立体的に表現するために、まずは原版に一打一打桜の花びらを刻みます。

刻印というと窪んだ表現を思い浮かべますが、この作品は桜が浮き出ています。

これは、指輪となる板に直接刻印するのではなく、原版を用意し、原版に桜模様を刻んでいるからです。

この刻まれた原版に、プラチナの板を高圧で押し当て模様を写し取ります。

その後、プラチナの板をリング状に丸め、内側の素材となるジルコニウムの指輪と組み合わせます。

最後に、花と花びら部分のみを鏡面仕上げにして輝きを持たせ、ゴールドプレーティングで桜の表面にほんのり彩りを加えます。

内側の発色は、「青空」をイメージした青のグラデーション。

青空の中に散りばめられた愛らしい桜の花々。

多くの手間をかけて完成された指輪には、春の美しい情景が込められています。