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この記事は、シリーズ「ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"」の4弾目となるスペースバルーン用保険について書かかれた記事です。

スペースバルーン用の損害保険はあるの?

残念ながらスペースバルーン用の保険を用意する保険会社ありませんので、今のところ個別に保険をつくるしかありません。私たちはSORAが加入する法人損害賠償保険をカスタマイズして対人対物賠償金額ともに最大5億円の保険をかけました。

個人で加入する場合は、日本のスペースバルーン先駆者「風船宇宙撮影 岩谷圭介さん」のサイトを参考にするなどして個別に保険会社に問合せるしかなさそうです。保険会社によってサービスの呼び名は異なり、以下のようなサービスの内容をカスタマイズしてスペースバルーンに応用することになります。

・ 個人賠償保険
・日常生活賠償保険

ドローン用保険をスペースバルーンに応用できる?

2015年12月の「航空法改正」以降、重さ200g以上のドローンを人口密集地や高度150m以上を飛行させる場合にあらかじめ国土交通省大臣の承認が必要になりました。この法改正でドローン利用のガイドラインが明確化したこともあり、保険会社やドローンメーカーは利用拡大を狙って保険対応サービスを充実させています。

そこでスペースバルーン用の気球もドローン(無人航空機)とみなされればドローン用保険を応用できるかも?と思いましたが、国土交通省のドローン(無人航空機)の定義からみると気球は遠隔操作や自動操縦機能がないのでドローンではなさそうです。おそらくドローン用保険でスペースバルーンを実施するのは無理でしょう。

ドローン(無人航空機)とは?

構造上人が乗ることができない機器であって、遠隔操作又は自動操縦により飛行させ ることができるものを指しますが、重量(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計) 200g 未満のものについては、「無人航空機」には該当しません。 引用:国土交通省HP(無人航空機の飛行に関するQ&A)より

スペースバルーンの気球は、国土交通省の定義では自由気球と言いドローンとは別物。やはりスペースバルーンは個別に損害保険をつくるしかないようです。

(※保険とは直接関係ありませんが自由気球の飛行申請に関する記事を過去に公開しています。ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(2)―飛行許可申請ってなに?―

ドローンやラジコンに関係する各社保険

航空法改正以降いくつかドローン用保険が登場しましたが、ほとんどが産業用の保険なので個人加入は難しそうです。個人のホビー利用ということではラジコン飛行機保険があります。しかしラジコン保険のスペースバルーンへの応用例は情報がありませんでした。(2015年8月時点)

〈ドローン用保険〉
東京海上日動火災保険株式会社
損害保険ジャパン日本興亜株式会社

〈損害保険付きドローン〉
DJI-JAPAN(三井住友海上火災保険)

〈ラジコン保険
AIU損害保険株式会社

最後に

わたしたちは法人保険のカスタマイズで手づくり気球で宇宙撮影時の損害保険に加入したのでこれといった個人加入に関する有益情報は得られませんでした。宇宙撮影の体験記とノウハウをシリーズで情報公開していますが、今回は周辺情報のまとめのみになってしまい申し訳ありません。

ドローンはまだまだ発展途上分野で、スペースバルーンは知っている人すら少ないのが現実です。そうした未踏分野で重要なのは「なんとかしてやる!」という情熱と緻密な実施プラン。保険料算定は損害を及ぼすリスク回避策をいかに証明できるかなので、着地時の衝撃吸収実験やパラシュート開傘実験などをしっかり実施し、資料にして保険会社と相談しましょう。

ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"シリーズ記事一覧

【結婚指輪が宇宙に行った!】
スペースバルーンで素人がいちから宇宙撮影に挑戦


◆手づくり気球で宇宙撮影ってなに?
ゼロからスタート!手づくり気球で宇宙撮影

◆関係する免許、法律、保険について知ろう!
ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(1) ―飛行許可申請ってなに?―
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(2) ―電波法と追跡システム―
ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(3) ―もしものための保険―

◆機体づくりのポイント!
ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(4) ―機体のつくりかた―
ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(5) ―気球サイズとヘリウムの選びかた―

◆本番!打ち上げ条件と進路予想
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(6) ―気象予報から探る実施場所と時期―
・ゼロからスタート!"手づくり気球で宇宙撮影"(7) ―機体回収―