"DRIP NEW RINGS" 今月の結婚指輪#9

完成したオーダーメイド作品をご紹介

日々生み出されるオーダーメイドの結婚指輪の中から、表参道本店デザイナーがピックアップして紹介する、最新のオーダー作品"NEW RINGS"。

SORAのデザイン手法"DRIP"によって、1組1組名前をつけた結婚指輪たち。二人の指針や想い、ストーリーが込められたオリジナルデザインです。

 

今月のNEW RINGSは、こちらの5作品です!

『WADACHI』

今まで歩いてきた、走ってきた、滑ってきた「道」をイメージ。これからも一緒に未来に向かって進んでいきたい。

 

【担当デザイナー髙田より】

お二人の出会いはスキーがきっかけでした。お付き合いされてから、様々な場所へドライブされた素敵なエピソードを伺い、道に残された車輪の跡(轍:わだち)を指輪のラインに見立てたデザインをご提案しました。​​

 

指輪の外側に見えるラインはスキーのシュプール(板の跡)、その横には、氷の花であるフロストフラワーや研目(とぎめ)のテクスチャーを入れ、滑った後にキラキラと舞う雪をイメージしました。

指輪の内側に刻まれているのは、車が通った道のタイヤ跡。ふたつの指輪をあわせると繋がるデザインです。

 

タイヤ跡を表現した色々なパターンから「これはサイズの大きい車が想像できる」「この部分の角度を変えたほうが進んでいる感じがする」などアイデアを出し合い、お二人に理想にあった模様をつくっていきました。

研目テクスチャーの大きさやフロストフラワーの表現や位置にもこだわりながら、お二人だけの指輪が完成しました。

 

表裏の轍は二人で過ごした大切な思い出の表現であり、これからどんな道を歩んでいくのだろうという未来への想いも込められています。

 

担当デザイナー:髙田
担当クリエイター:森川

『ふたりらしく』

【担当デザイナー宮越より】

 

お二人が結婚指輪としてお選びいただいたのは、氷点下の湖面で現れる氷の花フロストフラワーをモチーフにしたデザイン「霜花」です。


プロポーズの際に贈られた雪の結晶の婚約指輪「花氷」にあわせることで、結婚指輪と婚約指輪が冬の美しい情景を描きます。

指輪の素材をイエローゴールドにすることで、よりクラシカルな雰囲気に。

 

指輪の内側に留められたダイヤモンドは、特徴的な表面のゴツゴツとした鎚目(つちめ)がイメージする岩の内部から宝石を発掘したような、遊び心のある発想が表現されています。

 

お二人の指輪を合わせると内側に現れるのは、旦那様が乗組員として普段乗っている船をデザインしたオリジナルマーク。

 

お二人ともご旅行が好きで、一緒にいる時間を大切にしているお二人。新しい家族も増え、より家族の繋がりと二人らしさを大切にしていける関係を目指して、長い航海で離れている時間もお互いを想い、ずっと仲良しでいられるようにとの想いを込めています。​​

 

担当デザイナー:宮越
担当クリエイター:宮川

『招き猫~これからも幸せを運んできてね~』

ささやかな幸せを二人で笑い合い、そして三匹の愛猫と分かち合っていこう。これからも幸せを運んできてくれる三匹を指輪の象徴に。

 

【担当デザイナー岡本より】

 

猫のシルエットをイメージした丸く柔らかいフォルムをベースに、指輪正面の幅を部分的に細くし、猫の手のようなデザインにしています。
また、そこから見える指輪の内側に子猫を刻印で表現し、二匹の猫が子猫を包み合っているようなイメージにしました。

遠方からSORAへご来店くださったお二人。
人生に欠かせない大切な猫たちを、指輪のデザインに取り入れたいとのご希望でした。

 

三匹の写真をお見せいただき性格などを伺いながら、猫たちのどの要素をどう表現するか、スケッチを用いてデザインのご提案をしていきました。

 

正面とは反対側には、二匹のしっぽをイメージした二本のラインを加え、それぞれの猫たちをイメージする色を入れたところもポイントです。
 

お二人とディスカッションを重ね、クリエイターの小野坂も交えてデザインを調整しました。

 

抽象的ながら猫の特徴がうまく表現できるよう、指輪全体の形を猫が伏せて座っている印象になるよう正面に向かって指輪幅をだんだん細くするなど、形の細部にまでこだわりました。


 

担当デザイナー:岡本
担当クリエイター:小野坂・神山

『22:30:00』

二人が何をしていても、大体22時30分頃に電話をしていた。離れていても、その時間は二人が繋がっている思いがあった。
これからも二人の時間を大切に手を取り合って色々な経験を積み重ねていこう。

 

【担当デザイナー戸川より】

 

遠距離恋愛だった頃、毎日かかさずしていた電話が、かけがえのない時間だったというお二人。
一緒に暮らすこれからも、二人の時間を大切にして手を取りあって生きていきたいという想いから、「時間」を表現するデザインを考えていきました。

ベースの素材は、ダークな色味を持つタンタル。
角を残したシンプルなリングフォルムの側面に、今までのお二人の時間を象徴する「時計」をイメージしたローマ数字の刻印を施しました。

 

そして、お二人が毎日通話をしていた「22時30分」の「時」と「分」にあたる2箇所に、プラチナを象嵌(ぞうがん/はめこむこと)しています。

 

性質が大きく異なるタンタルとプラチナを組み合わせるは難度が高いのですが、クリエイターの技術で精度の高い仕上がりになりました。

黒いタンタル部分は素材の色を引き立たせるつや消しに、明るいプラチナ部分はさらに輝く鏡面に。素材によって仕上げを変えた点も、モノトーンの美しさをより際立たせています。


指輪の表面は素材と質感のコントラストを楽しめ、側面を見るとお二人の大切な時間を思い出すことができる、特別なデザインとなりました。
 

担当デザイナー:戸川
担当クリエイター:小野坂

『調和』

ちゃんと向き合って話し合える。
価値観や好みが似ていて一緒にいると安心できる。
お互いを尊重し支え合い協力しながら生きていこう。​​


【担当デザイナー佐藤より】

 

朝になるまで話をしたことで、距離が一気に縮まったというエピソードが印象的なお二人でした。
何かあっても、きちんと向き合い話し合うことができる今の関係を、とても大切されていました。

お二人の距離が縮まったという思い出の朝を、​​青から黄色、そしてオレンジに変わっていく夜明け空のグラデーションで表現しました。

 

指輪を重ねることで色がつながるデザインは、一緒に生きていくという意思の表れです。向き合って話し合い、理解し認め合うという二人の理想のあり方を重ねています。

異なる個性を持つからこそ、一緒にいて楽しい。だからこそ、向き合って話すことを大切にしたい。
お二人の考える「調和」とは、お互いのやりたい事を一緒に楽しめる領域を持ち、お互いの領域を尊重すること。

何歳になってもずっと仲良く、支え合い協力しながら生きていこうという想いを込めています。

 

担当デザイナー:佐藤
担当クリエイター:荘司・中山

二人だけの想いをオリジナルデザインに

二人の指針、未来への願い、大切な思い出…
SORAのオーダーメイド体験"DRIP"で、抽出した二人の想いをオリジナルデザインにして結婚指輪に込めてみませんか。

 

DRIPを体験された方には、指輪のコンセプトストーリーとデッサンを入れた「デザインブック」をお渡ししています。