"DRIP NEW RINGS" 今月の結婚指輪#3

完成したオーダーメイド作品をご紹介

日々生み出されるオーダーメイドの結婚指輪の中から、表参道本店デザイナーがピックアップして紹介する、最新のオーダー作品"NEW RINGS"。

SORAのデザイン手法"DRIP"によって、1組1組名前をつけた結婚指輪たち。二人の指針や想い、ストーリーが込められたオリジナルデザインです。

 

今月のNEW RINGSは、こちらの6作品です!

『Nyaman』

【担当デザイナー戸川より】

 

「Nyaman」はバリ島の言葉で、「心地よい、気楽に」という意味。
お二人がバリ島に旅行に行った時の、海と太陽に包み込まれるような体験から、デザインが生まれました。

 

モチーフとなっているのは、「海」と「太陽」と「器」。
海の雄大さと水面から反射する太陽の配色、そして「お互いがお互いを受け止め、より良い未来を築く」というおふたりの思いが「器」というモチーフに込められています。

「なんでも受け入れてより良い未来を築いていきたい」という想いの象徴の「器」を、海の流れが溜まっていき膨らんでいるフォルムで表しました。アルミサンプルを作り、お客様とそのフォルムを調整していきました。

 

思い出の海を、静かに波紋を広げる水面のようなすりだしで表現し、太陽の光は、海から繋がる細いラインで表現しました。

できるだけ柔らかく、金属の硬さを感じさせないような優しいフォルムがこだわりです。

手描きマーク

内側には手描きマークを入れています。

 

お客様より
「とても丁寧につくってくださったことが指輪からも伝わってきて、嬉しかったです。変化があって、どの向きから見ても楽しめること、そして何よりも自分たちが大切にしたい想いを表現してくださっている点が、とても魅力的だと思っています。」


担当デザイナー:戸川
担当クリエイター:荘司

『誘導灯』

【担当デザイナー宮越より】

暗闇の中で夜空にまっすぐ伸びている光の柱は、飛行機が迷わずに帰ってくるための誘導灯。生涯身に着ける結婚指輪は、そんな誘導灯を取り入れたデザインにしたいという強いご希望をもってご来店されました。

 

大好きな場所であり、プロポーズの場所を想起させる「誘導灯」のデザイン。
これからご結婚生活を歩んでいく中で、二人にとっての原点であり、迷わず先に進んでいける道標とできるようにと願いを込めています。

素材は明るく輝くプラチナ。夜空に光が拡散している情景や、思い出の場所の空気感を大切に、デザインを考えました。



内側にある誘導灯のマークから、光が伸びていく様子を外側のラインで表現。
指輪の角度をかえて見たときに、誘導灯から光が伸びて見えるよう、マークとラインの位置関係にこだわりました。
アルミサンプルをいくつか作りながらイメージを固めていったことで、完成度を高められたと感じています。

イエローダイアモンドは、飛行機のイメージ。

デザインのモチーフが誘導灯であるということはさりげなく、二人だけが分かるように取り入れたところがポイントです。

 

担当デザイナー:宮越
担当クリエイター:小野坂

『白金(しろがね)の閃光』

【担当デザイナー松本より】


お仕事柄、金属素材に興味があり詳しいお二人でした。さまざまなお店の割り金の組成について調べられ、イリジウム割のプラチナをご希望されていましたので、プラチナなどの素材(元素)の起源やSORAの地金作りの歴史をお話しました。

 

お二人の指輪を形づくるプラチナやイリジウムは、悠久の時間と空間を経て地球上にやってきました。

プラチナや金のような鉄より重い元素のうち約半分は「中性子星の連星が合体する」という大イベントによって生み出されたことが解明されています。星間に広がった元素が、再度凝集して星を生み出す星雲になったり、そこから新しい恒星が生まれ、惑星が生まれて新しい生命を育んできました。

 

そんなお二人の指輪は、出会いから始まる変化を「中性子星合体の閃光」から始まった宇宙のストーリーに込めています。

「中性子星合体の閃光」から始まった宇宙空間の物語と同じように、お二人の出会いから様々な新しい関係や出来事、変化が生まれ、そして中性子星合体から生まれる重力波が広がるように、お二人の周囲へ良い変化が広がっていく。そんな気持ちと願いを込めて指輪を制作いたしました。

 

ご希望の両サイドのミルグレインのデザインには、ミルの表現方法を選んだり、角の丸みや着け心地など微細な部分までこだわりを反映しています。


担当デザイナー:松本
担当クリエイター:髙橋
 

『Earth』

【担当デザイナー佐藤より】

お二人が好きな「海」と「宇宙」をテーマに、指輪のデザインを考えました。朝と夜、太陽と月のような正反対の二人。ずっと仲良く綺麗な景色を見ていきたいという願いを込めています。

 

波をイメージしたフォルムに、海面の発色部分に研目(とぎめ)を入れて、キラキラと輝く二人の思い出の海を表現しました。

色は、朝のイメージのグラデーションの「ソレイユ」と夜のイメージのグラデーション「オーロラ」で、「時間」を表現しています。

 

光に当たると、グラデーションの水面が美しく煌めきます。

アイスブルーのダイヤモンドは、空に輝く月を表します。

変化に富んだフォルムですが、エンゲージリングとの重ねづけをするために、フォルムの上部は真っ直ぐの直線形状を残しています。

 

担当デザイナー:佐藤
担当クリエイター:小野坂

『〇+〇=?』

【担当デザイナー岡本より】

「一人でいる時も、もう一つの視点が心の中にある。お互いの道と道が繋がれば、それは無限の環になっていく。可能性が広がる二人は、いつか世界を変える。」

 

お二人の話から「道」と「もう一つの視点」というキーワードをもとに、一緒にデザインを考えました。


一人でいたとしても、もし相手が側にいたらこう答えるのではないかと思うことが多く、もう一つの視点がいつも自分たちの中に存在していると、お話してくださいました。

内側に丸く削った点は「もう一つの視点」を表現。なるべくシンプルでありながら、お二人のストーリーから導き出されたデザインとなりました。

 

二人でいるからこそ可能性が広がっていくようなイメージで、指輪を合わせると内側に大きく美しい円を描くよう対角線で曲線ライン繋げました。
 

SORAのデザイン法である"DRIP"についてご紹介すると、「指輪の見た目だけをデザインとして考えていたが、そんな方法もあるのか」と興味を持っていただき、「指輪を二人にとってどのような存在にしていくか」を見直してデザインを考えることになりました。

お二人の話を聞けば聞くほど、コンセプトが見えてくるような感覚がありました。

 

担当デザイナー:岡本
担当クリエイター:髙橋

SORAのオーダーメイド

二人だけの想いをオリジナルデザインに

二人の指針、未来への願い、大切な思い出…
SORAのオーダーメイド体験"DRIP"で、抽出した二人の想いをオリジナルデザインにして結婚指輪に込めてみませんか。